コラム
Column
astamuse.comの画面
日本国内だけでも年間30万件以上の特許出願がなされ、その特許出願に基づいて技術情報が年々蓄積されていきます。
アスタミューゼ株式会社は、特許情報や科研費情報等の蓄積される技術情報を分析し、技術活用を支援する企業です。
特許情報解析は、知財部や技術部などの知財に関係する部門が、「自社のどこが特許として弱いのか」、「権利維持すべきか」を検討し、既存の商品や開発にその情報を使っていくことが多いですが、アスタミューゼの場合は法人向けの新規事業支援などに活用していくことが特徴にあるそうです。
新規事業を立ち上げる際、自社が持っている技術リソースを活用することでアドバンテージを持って事業を立ち上げることができます。そこで、自社のリソースがどの分野で応用できるのかといった技術転用の可能性を含めて経営層を相手に提案をしていくのだそうです。
技術転用の可能性などを含めてアドバイスができるのはメンバーに研究者や技術者出身の人材と新規事業やベンチャー企業で業務をしてきた人材で構成されているからだそうです。
また、オープンイノベーションが叫ばれる中、今では投資会社なども当社の特許情報解析に興味を持ち投資先を選ぶ際に使われるようになってきているのだそうです。
さらに、アスタミューゼは研究・技術に関する事業に強いことから研究者や技術者の転職のサポートサービスも行っています。
特許情報解析と同じで研究者や技術者が持つ技術の知識を「どの分野で応用していけば将来性があるのか」、「重宝されるのか」を提案するのです。
転職希望の技術者や研究者は、目の前の研究には熱心ですが先を見越した考えまでは行き着くことができないのです。
また、他の転職サービスなどでは仲介者が先端技術に詳しくない所も多いため適材適所の転職仲介をすることが難しいそうです。アスタミューゼは先の新規事業支援コンサルトと同様に技術の先を技術情報などから解析することで、技術者や研究者がより活躍できる場所を提供できると話します。
3つめに同社は無料で使うことができるastamuse.comというWebサービスを提供しています。
本サービスは、研究者や技術者が特許情報を検索して見られるだけではなく、関連性の近い特許文献なども類推して探してくれます。
研究者本人が気付かない関連性のある分野などにもタッチができ新しい気づきがもらえるサービスとして月間100万人以上の研究者や技術者に使ってもらえているそうです。
特許情報という誰しもが見られる形で特許庁が公開している情報を他の情報と結びつけることで新しい創造が生まれる。
アスタミューゼ社のサービスは特許情報の可能性を感じさせられるものでした。
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