ベイブレード

3, 2, 1, レディ ゴーシュート!!
と、声を掛け合って、盤(スタジアム)の上にコマを発射。ベイブレードは、相手のこまをはじき出したほう、もしくは長く回転していたほうを勝ちとするベーゴマ遊びの一種で、お子様たちに大人気です。
タカラトミーは、1999年発売の初代から数えて第3世代にあたるベイブレードバーストを2015年7月に販売を開始、2016年4月からはアニメの放送も開始され、一大ブームを巻き起こしました。

ベイブレードバーストのここが(知的財産的に)すごい

コマを盤からはじきだしたり(オーバーフィニッシュ)、長く回転していたほう(スピンフィニッシュ)が勝ちなら今までのコマ遊びと変わらないのですが、今流行のベイブレードバーストは、一味違います。
なんと、新たに相手のコマをバラバラに破壊するバーストギミックが導入されました。

それでは、このバーストギミックについて、特許公報をさかのぼってみてみましょう。

出願番号
特願2015-067294
出願日
平成27年3月27日(2015年3月27日)
発明の名称
コマ
登録番号
特許第5793631号
登録日
平成27年10月14日(2015年10月14日)

要約書には次の記載がありました。

【課題】分解及び組立が容易なコマ玩具を提供すること。

これはまさに、バーストギミックのことですね。

相手のコマとぶつかって豪快に相手をバラバラに吹っ飛ばす瞬間は子供たちの歓声があがります。このバーストギミックは「相手をやっつけた感」満載で、たしかにエキサイティングです。

出願から登録までの期間

あれ?出願が平成27年3月で、同じ年の10月にはもう特許が登録されています(特許査定は7月におりています)。
どうしてこんなに早いのでしょうか?一般的には特許になるまで出願から5年くらいかかるといわれていますが…

その理由は、この出願は早期審査制度を利用していたからでした。
早期審査制度は、一定の要件を満たす場合に出願人からの申請によって通常より早く審査を行う制度です。特許庁公表の2015年実績によれば、早期審査の申請からの平均審査順番待ち期間は3か月以下となっており、通常の出願と比べても大幅に早く審査を受けることができます。

出願から特許になるまで5年もかかっていたら、アニメの放送もブームも去ってしまいますね。トレンドに敏感な「おもちゃ業界」は、早期審査制度を活用して権利を早く固めているようです。
ベイブレードバーストシリーズのおもちゃ発売第一弾(B-01 – B-33)は平成27年7月18日だったようです。特許査定は7月10日だったようなので「ボーナス商戦に間に合いました」というところでしょうか。

特許出願の早期審査・早期審理について – 特許庁

ベイブレード

写真: 3, 2, 1, レディ ゴーシュート!!

ベイブレード

写真: バーストギミックの瞬間

坂野明日香

主に補助金・クラウドファンディングの話題を担当。
ガジェットなど新しいモノや家電好き。鉄分が豊富(特にSL)。
某法科大学院を卒業して司法書士事務所へ就職、出産を経て、前職の特許事務所へ。
7年目を節目にコスモス国際特許商標事務所へ転職。