先日、知的財産推進計画2017を取り上げた際にも触れましたが、AI の創作についての権利の扱いは諸外国でも課題であるようです。

機械がアーティストに 作品の著作権は保護されるべき? – NewSphere – 2017.7.17

日本の著作権法では、権利の対象である「著作物」を次のように定義しています。

著作権法 2条1項1号
著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。

AI(コンピューター)が自律的にした創作が思想や感情を表現したものであるかは判断が難しいところです。
AIは学習によって擬似的にヒトの思想や感情を表現していると考えればそうともいえますし、やはり単なる計算結果であって思想や感情の表現ではないともいえるかもしれません。

もちろんAIを道具として人間がした創作は迷いなくその人間が創作した著作物であるといえますが、この先AIの進化が進めば、AI 単独での自律的な創作も増えていき、その創作の権利などが問題となることでしょう。

このあたり、日本を含めて各国がそれぞれ検討しており、国によって扱いが異なることも有りえますので注意が必要です。
機械学習などのAI技術に関心のある身としても、動向を見守ってゆきたいと思います。

デッサン

後藤 英斗

弁理士、情報処理安全確保支援士(登録セキュリティスペシャリスト)。
知的財産とITに関する記事を書いています。