先週は、弁理士試験の口述試験対策として、

  • 口述模擬試験を受けるとよい
  • 口述模擬試験としては、資格予備校だけでなく、弁理士の各会派が開催するものもある

ということを紹介しました。>>先週の記事

今週は、口述試験で「◆◆法の第●条を暗唱して下さい」といったかたちで問われることのある条文暗唱の対策について、苦手に思う方も少なくないと聞きますので、私の経験から少しアドバイスできればと思います。

暗唱を求められる条文は比較的重要な条文ですので、できることなら正確に暗記しておくことが望ましいのですが、言うほど簡単なことではありません。それまでの学習で何度も読み込んできたはずの条文が、いざ口から出そうとしても、なかなか出てこないという受験生は多いのではないでしょうか。
私は資格予備校で口述模擬試験の試験官役を務めたことがあるのですが、他の設問についてはそれなりには解答できるのに、条文暗唱となると途端に沈黙してしまうといったケースがありました。もしかすると、重要条文の暗唱だけは完璧でないと認められないというプレッシャーを感じて沈黙してしまうのかもしれません。
しかしながら、試験官との口頭での応酬を要する口述試験においては、沈黙だけは避けたいところです。

そこで、弁理士試験受験生だった頃の私の場合、最初から無理に条文の一字一句を暗記しようとはせず、まずは条文の冒頭部分だけは完璧に暗記するよう努めました。
短答式筆記試験、論文式筆記試験を突破して口述試験まで到達された受験生であれば、条文の内容自体は理解できているはずですので、条文の冒頭さえ出てくれば、それに続く内容も沈黙せずに何とか繋げて解答できると思えます。
条文暗唱がどうしても苦手で多くの条文を暗記しきれないという方は、まずは各条文の「冒頭部分」だけでも正確に覚えるように対策されてはいかがでしょうか。

余談ではありますが、受験時の私は、条文の冒頭だけでも正確に暗唱できれば、手元に置かれている法文集の参照を試験官に申し出やすい雰囲気になるのではないか、という期待も少しだけもっていました。

竹村 恵一

弁理士。
主に知財ニュースを担当。
家庭ではたこ焼き担当。
趣味はフットサル。最近は、低下した体力に見合った新たな趣味を模索中。