発明plusプロジェクトチーム、コスモス特許のメンバー富澤、安永、中村が川崎市産業振興財団について開放特許の活用モデルで有名な「川崎モデル」を見てきました。

1社目の訪問先:宝養生資材株式会社

富士通株式会社の菌を吸着して不活性化する光触媒「チタンアパタイト」を配合した石鹸を作った会社です。

完成した商品の特徴

  • 除菌・抗菌能力に優れた同社の特許「アプリテック」との組み合わせにより安全・強力な抗菌力を兼ね備えた天然素材の「高機能石鹸」
  • 加齢臭の元となる物質を撃退
  • 死海のミネラルでお肌をケアする「エステルの瞳」


写真:死海の泥を配合した「エステルの瞳」


写真:チタンアパタイトが使用されていることがPRとして書かれています。

チタンアパタイトは東京大学と富士通の共同開発により製造されたものです。
開放特許を使うことで信用力がある製品を作れたと話していました。


写真:養生資材を販売する宝養生資材株式会社

15名が所属する会社です。


写真:川崎市のコーディネータとともに訪問させていただいた写真。

川崎市のコーディネータと二人三脚で商品を作っているのが感じ取れました。

2社目の訪問先:株式会社アルファメディア

富士通株式会社の「出席管理スキャナ装置」を導入した代返防止装置を製造した会社です。

完成した商品の特徴

  • 机上のRFIDタグと学生証を1対1で対応させて代返防止
  • 携帯できるハンディタイプ端末で、電源がない場所でも使用可能
  • 管理ソフトウエア上で動作するので、パソコン初心者にも簡単操作可能
  • 代返防止による学生の意識向上、授業の質向上につながる


写真:出席管理システム 商品名「かいけつ出席」


写真:川崎市のコーディネータとともに訪問させていただいた写真。

まとめ

後日、それぞれの会社で開放特許を商品化するにあたって苦労したことや体験談をコラムに掲載していきますが、川崎市に同行させていただいたことを報告として上げさせていただきました。

以前、川崎市役所で「川崎モデル」についてインタビューをさせていただいた時に「おせっかい」いうキーワードが出てきました。

中小企業が開放特許を活用する仕組み 「川崎モデル」に注目が集まる! (以前の記事)

そして、今回同行させていただいてその言葉を体現されているということを感じました。訪問された企業に対しては「おせっかい」と言えるぐらいの様々な提案をしていきます。しかし、その提案は長年お付き合いしているからその会社にあった提案であり決して「おせっかい」にはなりません。そして、川崎市や川崎市内の企業がみんなで中小企業を応援していることを感じとれました。頑張る企業には頑張って欲しいという思いでみんなが協力しているのだということがわかりました。

富澤 正

弁理士。当サイト『発明plus(旧:開発NEXT)』および同タイトルのフリーペーパーの編集主幹。
■経歴
知財コンサルタント。コスモス特許事務所パートナー。名古屋工業大学非常勤講師。
1980年愛知県生まれ。名古屋工業大学大学院修了。
特許業務の傍ら、知的財産の執筆活動・講演活動などを行う。自身の知的財産権を活かしてアイデア商品を作るベンチャー企業Time Factory株式会社を設立し、資格試験の受験生向けの商品などを手掛ける。
■専門分野
知財ビジネスマッチング、開放特許活用戦略、知財を活かしたビジネスモデル作り
■著書
『社長、その商品名、危なすぎます!』(日本経済新聞出版社)
『理系のための特許法・実用新案法』(中央経済社)
『理系のための意匠法』(中央経済社)
『理系のための商標法』(中央経済社)
■連載
『日経産業新聞』にて連載 (2017.5.12~20217.5.20)
『中部経済新聞』「みんなの特許」を毎週月曜日に連載中 (2014.4~現在)『サンケイビジネスアイ』「講師のホンネ」にて月1コラム連載 (2013.5~2014.1)
『日刊信用情報』にて「知財コンサルタント富澤正の「知的財産権を極める」」を週1コラム連載 (2013.9~2014.8)