2017年11月24日、特許庁は「知財教材「デザイナーが身につけておくべき知財の基本」を公開しました。

昨今のデザイン重視の商品開発を背景に、デザイナーとして商品開発に携わる人にも知的財産の知識を持ってもらいたい、という狙いがあると思われます。

知的財産というと特許が代表的であり、技術系の研究開発職の方は知的財産制度を学ぶ機会も多くあったと思います。一方で、デザインは主に意匠権が関わってきますが、特許に比べるとややおざなりであったかもしれません。
しかしながら、今後、商品のデザインが一層重視されるとなれば、商品の外観を意匠権で守る必要性も高まってくることでしょう。

技術系の方が特許のみならず意匠や場合によっては商標にも気を配るのと同じように、デザイナーも意匠のみならず特許や商標または著作権などにも配慮する必要があります。
たとえばデザイン性を考えて取り付けた部品が他人の特許権に該当していないか、デザインした物品が他人の立体商標と類似していないか、デザインに用いたコンテンツの著作権はクリアーになっているか、など、知的財産権について考えることは山ほどあります。

知的財産が重視される現代、デザイナーを含めて物を作る、物を売る人は、少なくともどんな権利が関係してくるのか、の知識は備えておいた方がよいように思います。

後藤 英斗

弁理士、情報処理安全確保支援士(登録セキュリティスペシャリスト)。
知的財産とITに関する記事を書いています。