発明家

発明家と一言にいっても、様々なタイプがあります。
発明をする目的、アイデアの作りこみ方、完成したモノの売り方、人それぞれに取り組み方があり、それぞれが発明家です。
きれいに分類できるわけではありませんが、ここでは発明家の「タイプ」を挙げてみたいと思います。

起業家タイプ

生み出した発明を商品化し、流通させ、ヒットさせるところまでを目標とする発明家です。

自身の発明を世の中に広めていく醍醐味のすべてに携わることのできる点では、大変面白いです。多くの場合、成功した発明家といわれると、このようなタイプが思い浮かぶかもしれません。
製造や流通をコントロールでき、商品からの利益をすべて得ることができますので、大きな利益も期待できます。
一方で、ビジネスとして商品を製作したり、販売したりすることには多大な労力がかかりますし、得手不得手もあります。発明に加えて、製造や販売のノウハウも必要となってきます。

権利ホルダータイプ

他の事業者などに自身の発明の製造・販売などを任せるタイプです。
アイデアを提供する発明者としての立場は、特許などの知的財産権によって守ることになるので、ここでは権利ホルダーと呼びました。

価値のある発明さえあれば、自身には製造や販売のノウハウをそれほど必要としないない点はメリットです。企業家タイプに比べてビジネスとしてのリスクは低いのですが、その分、得られる利益も少なくなるかもしれません。また、製造や販売をしてくれる事業者を見つけるときには、やはり、それなりの営業力を求められることにはなるでしょう。

権利ホルダータイプは保有する知的財産権の価値(強さ)がすべてとも言えるかもしれません。
起業家タイプの場合は商品化後にもブラッシュアップを重ねることができますが、権利ホルダータイプは発明の権利の価値でしか勝負できないので、発明をしたときにいかに強い権利(広い範囲で独占できるなど)を取得するかを気にする必要があるでしょう。場合によっては弁理士などのプロの協力も必要かもしれません。

9人のアイデアマン

photo by PIXTA

富澤 正

弁理士。当サイト『発明plus(旧:開発NEXT)』および同タイトルのフリーペーパーの編集主幹。
■経歴
知財コンサルタント。コスモス特許事務所パートナー。名古屋工業大学非常勤講師。
1980年愛知県生まれ。名古屋工業大学大学院修了。
特許業務の傍ら、知的財産の執筆活動・講演活動などを行う。自身の知的財産権を活かしてアイデア商品を作るベンチャー企業Time Factory株式会社を設立し、資格試験の受験生向けの商品などを手掛ける。
■専門分野
知財ビジネスマッチング、開放特許活用戦略、知財を活かしたビジネスモデル作り
■著書
『社長、その商品名、危なすぎます!』(日本経済新聞出版社)
『理系のための特許法・実用新案法』(中央経済社)
『理系のための意匠法』(中央経済社)
『理系のための商標法』(中央経済社)
■連載
『日経産業新聞』にて連載 (2017.5.12~20217.5.20)
『中部経済新聞』「みんなの特許」を毎週月曜日に連載中 (2014.4~現在)『サンケイビジネスアイ』「講師のホンネ」にて月1コラム連載 (2013.5~2014.1)
『日刊信用情報』にて「知財コンサルタント富澤正の「知的財産権を極める」」を週1コラム連載 (2013.9~2014.8)