スケジュールを把握しよう


外国出願助成金(外国出願支援事業)の募集期間は各都道府県によってばらつきがあり、一概にはいえません。平成29年度の実績としては、早いところは4月上旬、多くは5月下旬~6月下旬から募集が開始され、期間はおよそ1か月でした。

今年も、チャンスを逃さないように新年度に入ったらすぐにリサーチするのがよいでしょう。説明会に参加する、応募要項を取り寄せるなど、さまざまな準備がありますので万全を期すためにも募集スケジュールを早めに把握したいところです。

助成が決定した段階では、外国出願を完了したあと実績報告書を助成事業者に提出して審査を受け、内容に認められれば年度内に助成金が交付されます。したがって、助成決定後には、年内に外国出願を完了する必要がありますので、応募だけでなく、実際の出願まで踏まえたスケジュール構成が必要になってきます。

また、特に注意したいのが、マドリッドプロトコルに基づく国際登録出願(以下、マドプロ)です。
日本での商標登録出願を基礎として商標の国際登録を受けた場合、日本の出願の登録に失敗すると国際登録も取り消されてしまいます(これをセントラルアタックといいます)。このようなリスクを回避するためにも日本での商標登録を確実にしたいところですので、日本での審査期間約8ヶ月を踏まえて、4月中には日本での商標登録出願をしておくことをお勧めします。

海外展開の強い味方となる外国出願支援制度をフルに活用するためにも、しっかりとしたスケジュールを立てて対応しましょう。発明plusを運営するコスモス特許事務所では補助金・助成金の申請の支援サービスも取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。

—- 3月5日中部経済新聞 寄稿文(修正)より

坂野明日香

主に補助金・クラウドファンディングの話題を担当。
ガジェットなど新しいモノや家電好き。鉄分が豊富(特にSL)。
某法科大学院を卒業して司法書士事務所へ就職、出産を経て、前職の特許事務所へ。
7年目を節目にコスモス国際特許商標事務所へ転職。