自社製品を作りたい

創業50年を迎える株式会社冨樫縫製(福島県二本松市)は、これまで、ありとあらゆる縫製を手がけてきました。「鉄以外なんでも縫えます」とホームページにあるように、製造が難しい特殊な案件にも真摯に取り組んできたので、大手企業も商品開発を依頼する高い技術力ある縫製工場です。

同社はこれまで様々な要望に応える側で、会社を運営してきましたが、培ってきたノウハウ、技術の集大成というべき自社商品を製造販売したい、と考えるようになっていました。「やっぱり自社商品を作らないと、これからの会社の成長はない」と同社の冨樫三由社長は考えたのです。

腰痛から生まれた発明

そんな中、冨樫社長は、ある日大雪が降り、雪かきをしていたとき、元々患ってた腰痛もあってか、雪が重く持ち上げられず自分のパワーの衰えをつくづく感じたそうです。そのとき「よし、自分が欲しいと思うパワーアシストスーツを作ろう!」と閃いたそうです。

腰痛になる原因は、腰だけの問題ではありません。姿勢からも影響しておりますので、まずは自分の姿勢の悪さをも矯正したいと、背中から肩にかけて竹板を組んで試作を作り始めました。身体の可動域を確かめながら試作を繰り返し、最終的には背中の骨部に炭素繊維を入れ、腰への負担を軽減する構造を見出したのです。背中部に炭素繊維を入れたことで、持ち上げる力が軽減される「パワーアシスト」の役割も果たせるようになりました。

腰も一方向からベルトで締めるだけでなく、上部から補助ベルトを入れ、その人にあった補正ができるようにと細かいアイデアも付加し、1年の開発期間を経て、パワーアシストスーツ「強力(ごうりき)」は誕生しました。

自分が実験台になる

冨樫社長は、試作中も毎日この「強力」を装着していました。そして使い続けることで、足の痺れがなくなり、腰痛もすっかり良くなるという効果が出たそうです。その姿に周囲の人は驚き。「使ってみたい」という人が続出したのです。2週間ほど使用した多くの人は腰痛が緩和され「手放せない」状況になったそうです。

現在は福島大学スポーツ専攻学科の協力も経て、その痛みが軽減する研究も進めています。このパワーアシストスーツ「強力」は運送業界をはじめ、介護の現場、といったあらゆる職場、日常生活において多くの人の身体補助具になると確信し、特許も取得されています。冨樫さんは、来たる超高齢化社会に向け益々ニーズは高まると、いよいよ本格的な自社商品の販売に挑みます。

パワーアシストスーツ「強力(ごうりき)」

株式会社発明ラボックス 代表取締役/発明家
「お金をかけずに発明する」をモットーに数々のヒット発明品を生み出している主婦発明家。
販売促進用ツール「紙パズル」100万枚ヒット。掃除機のノズル「ペン先すーぴぃ」は14万個、「おそうじシュシュ」8万個、「おまとめハンガーカバー」「耳あてマフラー」など数々のヒット商品を生み出す。誰でも考えうる簡単な構造であるが特徴を持たせ権利を取得、数々の企業とロイヤルティ契約を結んでいる。

2010年 株式会社発明ラボックス 設立
個人発明家のアイデアをメーカーに繋ぐ「アイデアご意見隊」運営
[主なテレビ出演]
2012年12月 「ヒルナンデス!日テレ」スーパー主婦コーナー 特集
2013年2月 「笑っていいとも!フジテレビ」出演
2014年9月 「ノンストップ!フジテレビ」特集
2015年3月 「バイキング フジテレビ」出演
2016年9月 「NEWS アンサー テレビ東京」出演
2017年9月 「Rの法則Eテレ」
など、メディア出演多数