クラウドファンディング2

 

 

資金調達以外の大きな効果

インターネットを通じて開発した商品を開示しユーザーからの資金調達を行うクラウドファンディングが注目されています。

クラウドファンディングのイメージは資金調達を得る直接的な効果のイメージがありますが、資金調達以外にも大きな2つの効果があります。

第1に、発売前の段階でネットに開示してユーザーの評価を見ることができるため、マーケティングの効果があります。

第2に、クラウドファンディングで盛り上がる商品は多くのユーザーに見られる結果となります。それがプロモーションにもなります。特に新しくて面白いものを探しているような商品販売のバイヤーの方もチェックしており、いち早く商品化されたときには商品として販売することを狙っていることもあるようです。

新しく挑戦的な商品を製造しようとしたとき、大量生産に踏み切る前にインターネットを通じて市場調査を行い、販売にまでつながるプロモーションができる点は、大きな資本力がなく冒険ができない企業にとっては打って付けのサービスであると考えられます。

新商品開発の際にぜひ使いたい

今まで下請け企業として高い技術力を発揮してきた中小企業に有効な仕組みです。

最近の下請け企業と呼ばれる中小企業は、経済が不安定なこともあり、さらに円安や円高といった為替の影響で受発注が増減します。

そうした不安定な状況を打開するために目指しているのが新商品の開発です。受発注の増減が他社の親企業に左右されるのではなく自社自身の技術力で挽回できるようにするため新商品を作りメーカーになろうとしているところが多いのです。

商品開発をしても当たるか当たらないかの判断はとても難しいです。よく大企業でも商品は10個出して1個ヒットすればいいほうだといいます。10個出して1個ヒットするまで続けれるのが資本力のある大企業だからできることで中小企業にはできません。

そこでクラウドファンディングを使い資金調達を行えるのはもちろんですが、マーケティングとプロモーションもできることで、売れるかどうかを事前に見ることができ売れると判断した時に集中砲火をすればいいのです。

クラウドファンディングは資金調達以外のマーケティングやプロモーションにおいても大きな効果を発揮するため、新商品開発をしたときには活用してみたいものです。

 

富澤 正

弁理士。当サイト『発明plus(旧:開発NEXT)』および同タイトルのフリーペーパーの編集主幹。
■経歴
知財コンサルタント。コスモス特許事務所パートナー。名古屋工業大学非常勤講師。
1980年愛知県生まれ。名古屋工業大学大学院修了。
特許業務の傍ら、知的財産の執筆活動・講演活動などを行う。自身の知的財産権を活かしてアイデア商品を作るベンチャー企業Time Factory株式会社を設立し、資格試験の受験生向けの商品などを手掛ける。
■専門分野
知財ビジネスマッチング、開放特許活用戦略、知財を活かしたビジネスモデル作り
■著書
『社長、その商品名、危なすぎます!』(日本経済新聞出版社)
『理系のための特許法・実用新案法』(中央経済社)
『理系のための意匠法』(中央経済社)
『理系のための商標法』(中央経済社)
■連載
『日経産業新聞』にて連載 (2017.5.12~20217.5.20)
『中部経済新聞』「みんなの特許」を毎週月曜日に連載中 (2014.4~現在)『サンケイビジネスアイ』「講師のホンネ」にて月1コラム連載 (2013.5~2014.1)
『日刊信用情報』にて「知財コンサルタント富澤正の「知的財産権を極める」」を週1コラム連載 (2013.9~2014.8)