コラム
Column
弁護士には、誰もが知っているような有名な方が何人もいて、職業としての認知度も高いものです。例えば、大阪の元市長の橋本徹弁護士。ほかにも行列のできる法律相談所などのテレビ番組に出演される弁護士として有名な方も数多くいらっしゃいます。
対して弁理士は、弁護士と同じように国家試験に合格てなる士業(サムライ業)と呼ばれる資格職業ですが、弁護士は言わずもがな他の士業、たとえば行政書士、税理士、公認会計士、社会保険労務士などに比べても、圧倒的に知名度が低いように思われます。
私は弁理士として年に何回か講演する機会がありますが、たいていの場合、知的財産権のお話をする前に弁理士の存在そのものを説明しなければなりません。受講者の層にもよりますが、大半の方が弁理士について初めて聞いたとか聞いたことがあっても何をする仕事か知らないということもあります。
そうした場で、「たった1人だけ日本の誰もが知っている有名人が弁理士にはいるんです。誰でしょう?」と質問すると、考えた末に「ドクター中松!」という声が上がります。ドクター中松さんは、発明家ではありますが弁理士ではありません。
実は、菅直人元総理大臣が弁理士です。総理大臣になられたときには弁理士業界内でも話題が盛り上がったものです。現在でも弁理士登録を維持されており、弁理士としてはある特許事務所の顧問を務められているようです。
認知度が低い弁理士ではありますが、知的財産権の意識の高まりや他人の権利を侵害しないというコンプライアンス向上の背景から、そのスキルへのニーズが高まっていることを感じます。
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