文化庁の裁定制度を活用したサービス

ミニファミコンの件でも取り上げた著作権者不明の著作物「オーファンワークス」の裁定制度を活用して、復刊させるビジネスを展開している「復刊ドットコム」をご存知ですか?
復刊ドットコムは、その名前のとおり、絶版になってしまったレアな本をもう一度読みたい!そんな夢をかなえてくれるサイトです。

実は、私も利用したことがあります。既に保有している絶版本(漫画)でしたが、復刊プロジェクトも応援したいと考えて利用してみました。その結果、同じ本が自宅に2冊×2作品あります。

私が利用したのはこちらの2作品。

復刊希望も著作権者と連絡が取れない…そんなときは

復刊しようにも著作権者と連絡がとれないような場合には、文化庁の裁定制度を利用することができます。
詳しくは、発明plus 過去記事にも書いてあります。

権利者の許諾を得る代わりに、文化庁長官の裁定を受け、通常の使用料相当額に相当する補償金を供託することで著作物を適法に利用できるようになる制度です。

  1. 文化庁長官が定める刊行物その他の資料を閲覧する(令第7条の7第1項第1号)
  2.  文化庁長官が定める者に対し照会すること(令第7条の7第1項第2号)
  3. 文化庁長官が定める方法により,公衆に対し広く権利者情報の提供を求めること(令第7条の7第1項第3号)

上記1~3の手段によっても著作権者と連絡が取れない場合に、裁定の申請を行うことができます(著作権法第67条1項)。

CRIC(公益社団法人著作権情報センター)の権利者を探してます(広告一覧)にも復刊ドットコムの広告を見て取ることができます。
これは、上で紹介した裁定の条件の3に該当します。

このように、復刊ドットコムは、文化庁の裁定制度を積極的に活用して、「あの本がもう一度読みたい」というリクエストにこたえて復刊を実現しているのです。あなたの読みたい本も、もしかしたら他の誰かがすでにリクエストしているかもしれませんね。

復刊ドットコム – https://www.fukkan.com/

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坂野明日香

知財キュレーター。主に補助金・クラウドファンディングの話題を担当。
アフター5はNPO法人の理事長。ロケットストーブ&スターリングエンジンの普及促進活動をしています。