弁理士の安田です。去る11月8日に弁理士試験の合格発表が行われ、5月からのおよそ半年におよぶ今年の弁理士試験がついに終了しました。今年、めでたく弁理士試験に最終合格された方は260人。昨年までは減少傾向が続いていましたが、今年は昨年(255人)とほぼ同数となりました。合格者数の減少は一旦落ち着いいて、今後も250から260人くらいで推移していくのかもしれませんね。

ところで、合格者のみなさんは、今どんな気持ちでいるでしょう。晴れて合格となり、嬉しい気持ちでいっぱいになっているでしょうか。こんなことを言うのも気が引けるのですが、思ったほど嬉しくない、感慨はないといった方もいらっしゃるようです(笑)
受験生仲間や先輩方の話でも「論文試験の合格の方が嬉しかった」とか「合格してとにかく安心した」とかいったようなことをよく聞きますので、今年の合格者にもそんな気持ちの方もいらっしゃるのではないかと思います。

私も、受験勉強を始める前は「合格すればさぞかし嬉しいことだろう」と思っていたのですが、いざ合格してみると手放しで嬉しいというよりは、「もう睡眠時間を削ってまで勉強しなくて良いのか~」という安堵、「受験期間は長いようであっという間だったなぁ」という時間の流れに対するもの寂しさ、「ついに弁理士になることができる」という希望、「これからどう身を振るか」という一寸の不安等々、さまざまな感情が交錯するような複雑な気持ちになった覚えがあります。
受験生でいる期間を「懲役」と例えることがあるようです。そうだとすると合格は「出所」ですね。現実に出所をするとしたらきっとこんな複雑な気持ちになるのではないかと思うくらいです。

とは言え、全く嬉しくなかったわけではありません。妻と最終合格を祝す乾杯をしながら「終わってみればたいしたことはなかった」などと調子の良いことを言えるくらいにはテンションが上がっていました。

実際のところ、テンション振り切って盛り上がるよりかは、「少々」といった程度が丁度いいのかもしれません。あっという間に実務修習が始まりますので、そんなにはしゃいでもいられないのです。実務修習には、特大ボリュームのeラーニングがありますし、実務未経験者にとっては集合研修の課題もけっこう大変です(私は年末年始も課題と向き合っていました…)。合格にあまり気を緩め過ぎず、もうひと踏ん張り頑張っていきましょう。

末筆ながら、合格者のみなさん、本当におめでとうございました

安田 宗丘

弁理士。特許業務法人コスモス特許事務所勤務。

専門分野は機械。某電子部品メーカーでエンジニアとして約13年間勤務。
娘の“アナ雪“好きにつられ「ありのまま」の自分を模索する中、弁理士試験合格を機に特許事務所へ。転職とともに神奈川県民から愛知県民となり、慣れない土地と仕事に日々奮闘中。