2018年も残すところ1日となりました。皆さまにとってはどのような1年だったでしょうか?

知的財産権の分野でもいくつかのトピックスがありました。制度の面で言えば、特許法や著作権法などの改正がありました。
特許法では中小企業の利活用促進のための料金半減措置、商標法では分割出願の要件強化などが盛り込まれました。また、弁理士法で弁理士の役割に「データの利活用」が、不正競争防止法に「データの取扱に関する不正競争行為」がそれぞれ盛り込まれ、AI・ビッグデータ時代を反映する改正となりました。著作権法でも、情報技術分野でのデータ利用を容易にすべく、著作権の例外を拡充する改正が行われました。
2018年、世の中はAIやビッグデータという言葉が広く聞かれるようになるなど、情報産業でもパラダイムシフトの中にある時期であったように感じますが、法制度の面でもそれを感じ取ることができます。

ニュースの面でも、音楽教室の著作権利用料の問題や、スマホゲームの特許紛争など、身近に関係するサービスで知的財産が関係するものも多かったように思います。また、自動運転技術の分野ではこれまであまり接点のなかった自動車工業の分野と情報技術の分野とで大型の共同開発やライセンス契約など、先進的な動きが見られました。
ノーベル生理学賞を受賞された本庶佑先生も、がん治療薬「オプジーボ」に関してささやかにですが特許に言及されましたね。

2019年は日本では新天皇のもとでの新しい元号が始まる年であり、西暦でも10年代最後の年となります。東京オリンピック・パラリンピックまでもあと1年と近づいてきました。2019年がどんな年になるかまだまだ分かりませんが、発明plusでもさまざまな情報をお届けしてまいります。

2019年も、発明plusを宜しくお願い致します。

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後藤 英斗

弁理士、情報処理安全確保支援士(登録セキュリティスペシャリスト)
発明plusでは外部ライターとして主にIT系の記事を担当しています。日曜プログラマーとして、AI・機械学習・自然言語処理などで遊ぶ。