破産した会社の商標を買い取りたいというご相談が増えています。商標権をはじめとする知的財産権も売買可能な財産ですので、破産によって使われなくなるであろう商標権を買い取るというのも知財流通の一態様と言えるでしょう。

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破産手続が開始されると,破産者が保有するすべての財産(知的財産権も含む)は自由に処分することができなくなり、破産管財人によって最終的には現金化(換価処分)され、債権者に対する配当に充てられます(破産法)。

破産した会社の商標を買い取る手続きの流れ

  1. 破産管財人との間で、商標譲渡契約を締結する。
  2. 破産管財人から商標権の譲渡に関する裁判所の許可を申請する。およそ1週間程度で許可される。
  3. 特許庁に対して商標権移転登録申請を行う。およそ1か月程度で移転完了の通知が届く。

商標権移転登録申請に当たっては次の書類を特許庁へ提出することとされています。

  • 譲受人の委任状(特許事務所による代理手続の場合)
  • 譲渡人の委任状(特許事務所による代理手続の場合)
  • 譲渡証書
  • 商標権の譲渡に関する裁判所の許可書(原本)
  • 破産管財人の印鑑証明書(取得から3か月)

手続に関する特許庁の詳しい説明

坂野明日香

主に補助金・クラウドファンディングの話題を担当。
ガジェットなど新しいモノや家電好き。鉄分が豊富(特にSL)。
某法科大学院を卒業して司法書士事務所へ就職、出産を経て、前職の特許事務所へ。
7年目を節目にコスモス国際特許商標事務所へ転職。