欧州特許庁への特許出願

EU(ヨーロッパ連合)の各国に特許出願する際に、欧州特許庁(EPO)に欧州特許出願をすることも多いかと思います。欧州特許庁の審査官の審査で特許許可を得られれば、欧州特許条約の加盟国で特許権を取得することができます。

以前は欧州特許庁と言えば審査が遅いというイメージでしたが、近年では審査が非常に早くなっています。(一方では、書面のやり取りが早々に見切られて口頭審理の通知がなされる頻度が高くなっている印象もありますが。)

「口頭審理」は欧州特許庁で行われるわけですが、欧州特許庁の所在地についてご存知ない方も多いのではないでしょうか?

欧州特許庁は複数ある

あまり知られておりませんが、欧州特許庁は複数の国に存在します。欧州特許庁は、

  • ドイツ(ミュンヘン、ベルリン)
  • オランダ(ハーグ)
  • オーストリア(ウィーン)
  • ベルギー(ブリュッセル)

にあります。特許の審査をする審査官は、ドイツ(ミュンヘン)とオランダ(ハーグ)にその大多数が在籍しており、口頭審理はドイツ(ミュンヘン)またはオランダ(ハーグ)で行われることが一般的です。

現地の代理人に依頼していても口頭審理対応は費用が思いのほか高くなることがあります。代理人と審査官の距離が遠いことも考慮して、なるべく書面で決着するよういつも以上に丁寧な応答を心がける必要があります。

佐藤 彰洋

株式会社AHM 代表取締役
佐藤国際特許商標事務所 所長
弁理士

中小企業・個人事業主・スタートアップ企業に知的財産部機能を提供する「あなたの知財部」を運営。