ケガをしたときに貼る「ばんそうこう」。漢字で書くと「絆創膏」です。

この「ばんそうこう」ですが、地域や家庭によってさまざまな呼び方があることはご存知でしょうか?この記事をお読みのあなたも、もしかしたら違う呼び方をしているかもしれません。ちなみに我が家では「サビオ」と呼んでいました。

そんな「ばんそうこう」について今回は商標の観点からみてみようと思います。

ばんそうこう(絆創膏)

おそらくこの呼び方はキズ口に貼るテープを普通に表す普通名称でしょう。辞書にも載っています。
普通名称については商標登録ができませんので、キズ口に貼るテープを「ばんそうこう」の名で販売したとしても他人の商標権を侵害することはないでしょう。

バンドエイド

よく聞く呼び名「バンドエイド」はジョンションエンドジョンソン社の登録商標(商標登録第1537538号など)です。
関東地方などではこの呼び方が多いらしいです。

リバテープ

九州地方で多く呼ばれている「リバテープ」は熊本に所在するリバテープ製薬株式会社に由来するようです。

同社はいくつもの登録商標を持っているのですが、「リバテープ」は登録していないようです。正確な理由はわかりませんが、特定地域で慣例的に用いられる慣用商標と考えられるのでしょうか。ちなみに慣用商標も普通名称と同様に、商標登録はできないことになっています。

カットバン

祐徳薬品工業株式会社の登録商標「カットバン」(商標登録第2079012号)は、東北・中国・四国などの広い地域で用いられることが多いようです。

サビオ

我が家での呼び方「サビオ」は実は北海道で使われるケースが多いそう。北海道にはほとんど縁がないのですが…
この「サビオ」はライオン株式会社の登録商標(商標登録第5100874号の1)です。


各社ともそれぞれの名前を付けて「ばんそうこう」を展開されているわけですが、昔は流通が発達していなかったこともあって商品流通に偏りがあり、このように特定の商品名が地域ごとに普及・定着したと考えられています。
全国どこでもほとんどすべてのメーカーの商品が揃うことからすると今では考えにくい背景ですね。

後藤 英斗

弁理士、情報処理安全確保支援士(登録セキュリティスペシャリスト)
発明プラスでは外部ライターとして主にIT系の記事を担当しています。