コラム
Column
平成31年度地域中小企業知的財産支援力強化事業の一環として2019年10月3日に長崎商工会議所で開催された『知的財産を活用した商品開発セミナー&ワークショップ』に、発明プラスを運営する特許業務法人コスモス国際特許商標事務所の弁理士 富澤正と坂野・中村が講師・ファシリテーターとして参加してきました。
福岡ひびき信用金庫をはじめとする九州北部(福岡・佐賀・長崎)の地元13信用金庫が、知財支援機関と連携して構築された知財支援スキームです。信用金庫の職員が、知財活用のコーディネートに必要なスキルを身につけた地域のキーパーソンとなることを目指して開催されました。
今回、このスキームにコスモス国際特許商標事務所の発明プラス事業部が参画させていただきました。
今回、台風15号により発生した千葉県での大規模停電が記憶に新しいこともあり、中国電力の開放特許が注目を集めました。
コンセントの裏側に充電池が設けられており、停電時にたとえば冷蔵庫だけ給電することができるなどスポット運用ができることやコンセントの裏側のために美観を損ねないことが評価のポイントになりました。
介護施設では空調機器や医療機器、食品加工業者では冷蔵庫・冷凍庫などへの停電対策が急務であるとのコメントが寄せられました。電力事業者の特許について、他業種の事業者も関心をお寄せいただき、知財活用に繋がる良いきっかけとなりました。
今回実施したワークショップでは、グループで選んだ開放特許に「名前を付けて」発表することをゴールに設定しました。
例えば、あるグループが先に紹介した九州電力の開放特許を使った停電対策システムを『ばってんきゅうでん』と命名して発表されていました。大河ドラマ「いだてん」でも有名になった「ばってん」。長崎弁で「ばってん」は「だけど」の意味で、「(停電)だけど給電」「(停電)だけど九電」といった意味合いを持たせたネーミングセンスが光ります。
アンケートでも、ご参加いただいた多くの方から「知財コーディネーターのフォローを希望する」との回答をいただき、知財活用に大きな期待を感じます。発明プラスでは姉妹プロジェクト『PATRADE』とも連携して知財マッチングを推進します。ひきつづき、ご期待ください。
中小企業等に対する知的財産支援の先導的な取組に要する経費を補助し、知的財産支援体制の構築や連携強化の促進等による地域における知的財産支援の強化を図るとともに、優れた取組事例を全国展開することにより、中小企業等による知的財産の保護・活用を促進することを目的としています。
-九州経済産業局HPより引用
HV特許を開放したトヨタ 2019年4月、トヨタがハイブリッド車(HV)に関係する特許を無償開放すると発表しま…続きを読む
大手企業が特許開放 新型コロナウィルス感染症が広まっていた緊急事態宣言下で「新型コロナウイルス対策に関する技術…続きを読む
コスモス国際特許商標事務所 商標スタッフの坂野明日香です。 私は、これまでクラウドファンディングを自身で6案件…続きを読む
コスモス国際特許商標事務所が「知財活用ハンドブック」を初めて発行したのが2017年。その後ご好評をいただいた結…続きを読む
平成31年度地域中小企業知的財産支援力強化事業の一環として2019年10月3日に長崎商工会議所で開催された『知…続きを読む