知的財産Q&A
Intellectual Property Q&A
特許権の侵害訴訟の相談は弁護士?弁理士?

弁理士・特許事務所に関する質問

特許権の侵害訴訟の相談は弁護士?弁理士?

他社に対して特許権侵害の対抗をしようと考えています。
裁判のことなら弁護士ですし、知的財産のことなら弁理士だと思いますが、侵害訴訟に関してはどちらに相談するのがよいでしょう?

まずは弁理士に相談いただくことをお勧めします。

訴訟事件を業として取り扱えるのは、原則、弁護士なので(弁護士法72条)、訴訟を提起する前提であれば、弁護士に相談した方が良いとも考えられます。
しかしながら、ここで特許権の侵害訴訟という点で考慮すべきことがあります。

特許権の侵害訴訟では、被告製品が特許発明の技術的範囲に属するか否か、すなわち、被告製品が特許請求の範囲に記載された発明と同一か否かが、争点の中心になります。そのため、特許権の侵害訴訟に際しては、特許発明の技術的範囲と被告製品を十分に理解し、比較する技量が必要になります。

弁護士が取り扱える法律は多岐にわたり、弁護士にも専門分野があります。つまり、特許専門の弁護士もいれば、離婚専門の弁護士もいます。相談した弁護士が特許を専門とせず、特許に疎い、または技術に疎い場合には、適切な措置を講じることができないこともあり得ます。一般の人が法律事務所のWebサイト等の記載だけで弁護士の専門を見抜くことは困難であり、離婚専門の弁護士に特許権の侵害訴訟の相談をしてしまうという可能性もなくはありません。

これに対して、弁理士は理系出身者が多く、特許制度にも間違いなく通じています。侵害されている特許技術の分野に通じた弁理士もすぐ見つかることでしょう。
また、弁理士は、訴訟事件を代理することが原則できませんが、特許訴訟に精通した弁護士との繋がりも多く、相談内容に適した弁護士を紹介することが可能です。更には、弁理士は、訴訟時に補佐人となることができますので(弁理士法5条)、訴訟当事者や弁護士を技術面からサポートすることが可能です。

特許権の侵害訴訟を検討する際には、まず弁理士に相談していただくのがよいと思います。

回答日:2017年10月5日

無料相談

最新記事

特許を借りて商品の差別化

特許を借りる? ケイアンドエフ・オフィス(東京都)は、CD・DVDのコピーをメインとする企業です。そこに、服飾…続きを読む

ビジネス法務4月号に「知的財産部の開放特許事業」…

ビジネス法務4月号に発明plus代表の富澤弁理士が寄稿した開放特許に関する記事が掲載されました。 タイトル 開…続きを読む

発明家になろう! 第1回 発明するのは私

発明って誰でもできる!? ~発明の方法教えます~ 発明というと大学や専門機関などで難しく考えてしているものとい…続きを読む

9人のアイデアマン
愛知県豊田市、開放特許活用による製品開発支援事業…

開放特許の活用+中小企業の連携で商品開発 愛知県豊田市で今年度(平成29年度)から始まった製品開発の支援プロジ…続きを読む

ヨーロッパへの特許出願について教えてください。
Q&A