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中国で売られている製品を日本で販売するにあたり、特許権を取得できる?

外国に関する質問

中国で売られている製品を日本で販売するにあたり、特許権を取得できる?

中国で見つけた製品が素晴らしいものでした。まだ日本では売られていないようです。
これを日本でも販売するにあたり、日本では未だ売られていないのですから、特許権を取得することが可能なのでしょうか?

特許権を取得することはできません。

既に公知(公に知られた状態等)となっているものについて特許を取得できないという、特許法29条1項各号にいう新規性のルールは、日本国内だけでなく、世界のいずれかで知られたことを問題とする「世界主義」です。
従って、既に中国で販売されている製品について、日本で特許権を取得することは原則できません。

また、出願人が中国で販売されているその製品を発明した人(またはその人から権利を譲り受けた人)でないのであれば、「冒認出願」であることを理由としても、特許権を取得できません(特許法49条7号)。
冒認出願とは、発明について特許を受ける権利をもつ人(=基本的には発明者)以外が勝手にした特許出願のことを、そう呼びます。

とはいえ、日本の特許庁での審査において、中国で販売されている1製品を見つけたり、その製品の発明者が出願人と異なることに気づけないことは十分に考えられます。
その場合、他の審査内容をパスすれば、特許査定を受けて一旦は特許権が成立することも有りえます。

このような特許権は、本来は拒絶されるべき出願について特許権が与えられたという意味で、「瑕疵ある特許」などと言われます。
瑕疵ある特許は、無効審判によって無効にされたり、裁判で権利行使は無効であると言われたり、本来の効力を持たないものですので、やはり、特許権を取得できないのとほとんど変わらないでしょう。

 

回答日:2017年2月2日

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