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どの国に特許出願するべき?

外国に関する質問

どの国に特許出願するべき?

海外での商品販売を考えています。
海外でも特許権を取得しておきたいと考えていますが、どの国に出願しておけばよいでしょうか?

少なくとも商品の主要な市場となる国に出願しておきましょう。

属地主義といって、特許制度は取得(登録)された国や地域の領域内でのみ効力もちます。ある国で取得した特許権は、他の国では通用しません。したがって、「この国に出願しておけばOK」ということはありません。

まずは、進出先の市場として確保しておきたいと考えている国について特許出願をすることを検討するのがよいでしょう。例えば、現在の情勢ならアメリカや中国は有望な市場と言えそうです。このあたりは事業戦略などによって決まるところでもあります。

次には、商品の製造を外国で行う場合には、その製造を行う国への特許出願についても考えます。商品を製造する以上はその技術の情報を持ち込む必要があるのですが、その際に流出・模倣されるリスクが高まります。わざわざ製造地として選択するということは、その国であれば模倣品も容易に作れると考えることもできます。

販売する国での模倣品の流通はその国の特許で対抗することができますが、多様なルートを通じて流入する模倣品を捕捉することは容易ではありません。このようなケースを想定して、製造する国でも特許権を取得しておいて模倣品の製造自体を防ぐということができます。

特許出願をする先が増えるほど、かかる費用や手間は大きくなります。戦略や予算を踏まえて、特許権が必要となる国を選ばなければなりません。

回答日:2019年6月14日

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