知的財産Q&A
Intellectual Property Q&A
当社が使っている自社で商品につけているロゴと同じものが商標登録出願されているようです。
これを他人に商標登録されると困るのですが、何か打てる手はありますか?
審査段階にある商標登録出願については、情報提供制度を利用することで特許庁に登録すべきでない理由を知らせることができます。
商標登録出願に関する情報提供について - 特許庁
商標を登録すべきでない理由としては、例えば次のようなものがあります。
情報提供は匿名でもできますので、出願人に存在を知られることなく登録を阻止でき、後々のトラブルを避けられます。なお、匿名の場合でも情報提供があったことは、出願人にも伝わります。
情報提供をしたとしても最終的な判断は審査官に委ねられますので、必ずしも商標登録を阻止できるわけではない点には注意が必要です。
なお、既に商標登録されてしまったような場合は、登録異議申立や無効審判によって争うか、商標権者と許諾や買取の交渉をすることになります。こういった対処は手間もコストもかかることですので、なるべく早く商標登録出願を発見し、情報提供によって登録を阻止できることが望ましいです。
商標登録出願は特許庁の公開データベースJ-PlatPatでも確認することができます。
回答日:2019年3月27日